Archive for December 2007
30 December
Secret Journey
artist file "tanebito" [ 2007 special selection 2/2 ]
滝越 リクタ さん(ベリーダンサー,オーラソーマセラピスト / sacred temple)
滝越 リクタ さん(ベリーダンサー,オーラソーマセラピスト / sacred temple)
生きていることが、何か不思議な感覚だったんです。
大人になって旅をするようになってから、
パズルが一気に合わさって、ストンと腑に落ちるようになってきました。
大人になって旅をするようになってから、
パズルが一気に合わさって、ストンと腑に落ちるようになってきました。
___webサイトの自己紹介では、子どもの頃の初めての記憶のことについて書かれています。どんな体験でしたか?
生きていることが、何か不思議な感覚だったんです。
何かを体験したという訳ではないので、何を見逃しているのかハッキリ分かってはいないのですが、自分が認識している世界というのは全体の一部分だけで、そこだけを見て生きているような感覚がありました。友達といても、何かが違うような感覚がしていました。
___「生きること」にについて、その有機的な繋がりを本能的に感じていたのでしょうか?
そうかも知れないですね。
「生きる」ということと同じくらいの比重で、「死ぬ」ということがそこにあったような気がします。実際にそういう肉体的な危機に瀕していた訳ではないのですが、毎瞬がギリギリで、生きるんだったら本当に全部を味わい尽くして、死ぬときはバタンとトータルに死にたい、という思いがあったんだと思います。
それが、子どもの頃は自分で把握できていなかったし、言葉にすることは難しかった。一人で崖の上に登って、「ワァー!」っと野生のような雄叫びをあげたりした記憶があります。(笑)何かがズレているんだけれど、それが何なのか全く自分でも分からないし、それを見ている周囲の人も訳が分からなかったと思います。
大人になって旅をするようになってから、「あぁ、きっとこういうことを私は求めていたんだ」と、パズルが一気に合わさって、ストンと腑に落ちるようになってきました。
「空」とか「無」、
それが自分を何かクリックしたんです。
それが自分を何かクリックしたんです。
何かが実際のカタチになって現れるようになってきたのは、旅をし始めてからなんです。もちろん、それまでの小さな積み重ねの時代があったからなのですが、目に見えて自分の求めるものに出逢えたり、それを表現して伝えていけるようになったのは、本当に最近のことなんです。
海外で放浪生活をしていてこそ出逢える人がいたり、自分に気づきが起こったりしていて、そういう生活をしていることを活かせる役割がきっとあるはずだ、という思いが頭の片隅に長い間あったんです。
今、日本での仕事は「タントラ」や「瞑想」のワークをシェアすることが多いのですが、参加者の方に「日本ではこういうワークはないですよね」と言われたりします。私も日本人ですが、日本人には無い感覚のアプローチでのワークは、やっぱり私が海外にいたからこそ得れた部分なんだと思います。それを皆さんとシェアすることは、私にとって本当に歓びで、私も参加者の方からいろいろなものを得ているので、バランスを取りながら橋渡しになれたら良いと思っています。
___「リクタ/rikta」というお名前は旅の中で授かったそうですね。
そうです。
インドでいただいた名前で、サンスクリッド語だと思いますが、「空」とか「無」、「empty」という意味です。その時はまだ踊りを始める前だったので、ちょっと怪しい気持ちだったのですが、「empty」という意味を見て、それが自分を何かクリックしたので、すぐに名前を決めました。
今自分がシェアをしていることが、まさに「無になる」とか「空になる」ということなので、すごく気に入っています。
身体は叡智を持っていますから、
どう動きたいのかは身体が分かっているんだと思うんです。
どう動きたいのかは身体が分かっているんだと思うんです。
___ベリーダンスは即興の踊りですが、それは、踊っていて流れが見えるのですか? 勝手に動くのですか?
どうでしょう。。
少し話がズレてしまうかも知れませんが、私がシェアをしたいことは、テクニックではないんです。ベリーダンスを扉として、エネルギーが周ることを体験するツールとしてのアプローチなんです。
例えば手を動かすにしても「こう動かしたらキレイだ」という意識で踊るのではなくて、身体は叡智を持っていますから、どう動きたいのかは身体が分かっているんだと思うんです。その感覚をシェアしたいんです。
もちろんエネルギーの流れがビジュアルで見える方もいらっしゃると思いますが、私はそれが見えている訳ではなくて、その感覚に乗っ取られてトランス状態に入ることによって、すべてが勝手に起こってくれる、ということです。
それは、「信頼」の質だと思います。
___「信頼」?
自分の「身体の声」に対する「信頼」、と言えば良いでしょうか。
___なるほど! まずは、自分自身の身体を信頼しなくてはいけないということですね。
そうですね。
身体から送られてくる言語への信頼は、自分のエゴや恐怖をちょっと脇に置いたり、手放せたりした時にポンと訪れるんだと思うんです。その感覚をシェアするためのツールが、たまたま「ベリーダンス」だったということなんです。
そして、自分と一緒に踊ってくれた身体に感謝して、心と身体と魂に対して深呼吸をして終わりにするんです。それはそこで終わりにする。息を吐き出して手放す、ということですね。
「呼吸」はそのものが「生死」ですから、短い時間でも生まれて死んでを繰り返している。そこへ入って行けるということは、ツールが何であれ素晴らしいことだと思うんです。
「生きている瞬間」の積み重ねが出来て行ければ、何をしていようとどこに居ようと、あんまり関係ないと思うんです。
「セクシュアリティ」と「スピリチュアリティ」とを、
繋いでひとつに合わせることが私の仕事です
繋いでひとつに合わせることが私の仕事です
___『sacred temple』とは?
「神聖な寺院」という意味です。
タントラでは「身体を神聖な寺院として」ということを言います。
___そこ(身体)にはすべてがある、ということでしょうか?
そうですね。身体がスタートです。
今「スピリチュアリティ」ということが言われていて、過去世だとか守護霊だとか、「私たちは身体ではない」と言って意識が上の方へ行ってしまっている。もちろんそれも大切な要素なのですが、まずは基本の部分を体験すること。それを忘れたら、スピリチュアルな方向へは行けないんです。
「セクシュアリティ」と「スピリチュアリティ」、実際的な部分と霊性とを、繋いでひとつに合わせることが私の仕事です。
___セッションに来られる方は、いろいろ問題を抱えている方が多いのですか?
どうでしょう。。
私は、「問題」という形でクライアントさんと出逢ったことがないかも知れません。いろいろな事を話してくださって、その中で、現状の自分に起こっていることや過去に起こったことについてはシェアをしますが、その時に「それが問題なんですね」というふうにはお聞きしないんです。その背後にはもっと大きな理由があったりしますし、それぞれがユニークなんです。
そこにいつも見るのは「美しさ」です。
それぞれに影響し合っていて、
それでも全部が正しい場所にあってバランスが取れている。
そんな全部を見たときには 畏敬の念を感じます。
それでも全部が正しい場所にあってバランスが取れている。
そんな全部を見たときには 畏敬の念を感じます。
___美しさ、、
「何故それが起こったか」ということの背後には、私たちが把握していないような、もっと大きな目的があって、それは人によって呼び方はいろいろですが、それこそ「神」の意志と言ったり、「宇宙」と言ったりする。
私たち一人をとっても、いろいろな面を持った多面体で、それで一つの宇宙をつくっている存在なんだと思うんです。そこにまた他の人が関わってきて、社会だとか職場だとか、親との関係とか、いろいろなことが複雑に絡んでいます。宇宙も同じで、太陽系をとってみても、いろいろな惑星があって、それぞれに影響し合っていて、それでも全部が正しい場所にあってバランスが取れている。
だから「AとBの付き合いがどう見えるか」というだけで「良い悪い」ということではなくて、その他に絡まっている様々なものをトータルな写真にして見てみると、実はバランスが取れていることに気づいたりする。それは、植物にしても食べ物にしても、人間だって宇宙だって、同じだと思うんです。
そんな全部の写真を見たときには畏敬の念を感じますし、それをクライアントさんに開いていただいたて見せてもらうことができるというのは、セラピストとしての素晴らしさですね。
___「セラピスト」というのは、リクタさんにとってどんな仕事ですか?
私がセラピストとして体験しているのは、「クライアントさんと一緒にいる」という、ただその状態なんです。「Do」というアクションではなくて、「Be」ということです。ジャッジをしたりストーリーを加えたりするのではなくて、ただそこにいて、目を見たり、呼吸をすることで、何かがポンと出て来るんです。
クライアントさんをサポートする言葉が、自分じゃない所から自分を通ってやってくるような体験。「媒体」になるような体験を仕事を通してさせてもらっているということは、実は、もの凄いことだと思うんです。
「セラピスト」や「オーラソーマ」が凄いというのではなくて、前も後もない「ただその瞬間にいる」ということがどれだけ全てか、ということです。
時間を平行に滑るのではなくて、
一瞬一瞬を下ろして行く
一瞬一瞬を下ろして行く
___「セラピー」は、セラピストとクライアントの共同作業だと思います。「ただ寄り添う」というスタンスを取るとすると、クライアント自身のアクションを促す為には、ただひたすら待つのでしょうか?
どうでしょう。。
その質問で思い出した出来事なのですが、空港の税関で長蛇の列に並んでいた時のことです。そこは、一列に並んで待っていて、空いたブースへ呼ばれて行く、というシステムでした。「これは長くかかるなぁ」と思って待っていたら、そこには空いたブースへ次の人を通す役割の方が一人いたんです。その方が「次の人、◯番ブースへ!」って動かして行くんですね。一日に何万人もそこを通るでしょうから、機械的にやってしまうような仕事なんだと思います。でも、そのオジさんはその機械的な仕事を、本当に愛情を持って、笑顔で楽しそうにやっていたんです! 一人一人をちゃんと見て対応しているんですね。ものの数秒だけの出会いの中なのに、ちゃんと自分を見てくれているということが、とても素敵だと思いました。
もう一つ、エジプトで「ワーリング」という回りながら瞑想する人たちのショーがあったんですね。それは、ダンサーが大きなスカートを穿いて何時間も回るんです。それが円になって見えるキレイな踊りで、そのメインのダンサーがもちろん素晴らしかったのですが、その後ろに何十人かミュージシャンがいて、時々1人づつ前へ来て自分のテクニックを見せてくれる場面があったんです。もう皆さん本当に素晴らしかったのですが、その中に、カスタネットを持ったオジさんがいたんですね。カスタネットは誰もがやったことのある楽器ですが、その方は本当にニコニコと演奏していて、一打ちするだけで「あぁもう恍惚 ♪」という表情。(笑)もう皆もそのオジさんの恍惚に引っ張られて笑っちゃうんです。でも、そのオジさんを笑っているのではなくて、純粋にその「カチッ ♪」っていう瞬間が楽しい! そういう「魔法の瞬間」を見せてくれるオジさんだったんです。
その二人に何が共通していたかと言うと、「その瞬間瞬間を、ちゃんと呼吸していた」ということだったんだと思うんです。つまり、「何をしているか?」ではなくて「どれだけそこにいるか?」ということなんだと思うんです。全部の瞬間において。
___「どれだけそこにいるか」とは?
その「深さ」ですよね。時間を平行に滑るのではなくて、一瞬一瞬を下ろして行くということ。
そうやって呼吸をして生きていたら、一日に何万人もカウンターに人を通すような機械的な仕事であっても、何時間経過したとか、そういうことは関係なくなってくるんだと思うんです。一瞬一瞬しかないのですから。
旅をしていると、そういう素敵な「魔法の瞬間」を見せてくれる人がたくさんいるんです。そういう人たちに出逢えてきたことが、すごく大きかったと思っています。
だから話が戻ると、大切なのは「誰がセラピスト」ということではなくて「自分がどのセラピストに気づいたか」ということなんだと思います。実際は、セラピストではなくても、自分の職業を愛している人に、何かをクリックされて癒されていたりしているのではないでしょうか。
「その人が何をする人なのか?」ということは重要ではないことに、皆さん気づいているような気がしています。
23 December
平「和」食 フロムバビロン
「食」という字を見ていただければ、「人が良くなる」と書くんです
生き生きと豊かに生きる大きなポイントの一つだと思います。
生き生きと豊かに生きる大きなポイントの一つだと思います。
___ 「食」という切り口で、いろんなことが見えてきますね。
(tra)
深いですねぇ。
「食」という字を見ていただければ、「人が良くなる」と書くんです。それで全てが解決するとは思わないけど、少なくとも、生き生きと豊かに生きる大きなポイントの一つだと思います。
三度三度のものですし、これが本当に美味しくてヘルシーだったら、これは楽しいですよ。これだけチョイスできる時代は、今までの人類始まって以来ですし、もちろんマイナスの部分もありますが、毎日三回楽しめますからね。
(aki)
原材料を見るっていうのも、一つの手段。
植物性とか無添加とか大きく書いてあっても、裏を見るとねアミノ酸って書いてあって、すごくトリッキーなので、大きな表示に惑わされないように注意しましょう!
(tra)
同じ醤油が二つあるからね。表示が適切に書かれてるかどうかも、問題としてありますね。
磯部先生という方のおっしゃった『良い食品の4条件』というのがあって、僕はこれが一番の核になるべき物だと思っているんです。
一つは「 安全であること」。もう一つは「ゴマカシのないこと」。それから「味のよいこと」。最後に「品質に応じた妥当な価格」。
この四つがね、風土を超えて、本当に食べ物の4条件だと思うんです。 特に、送り手であるレストランビジネスや食品工場は、一番考えなくちゃいけない当たり前のことなんです。
だけど、この四つを全部加味した食べ物って、あんまり無いんですね。例えば健康食品は妙に高かったり、あるいは不味いかったり(笑)
食べ物だから、「美味しい」というのが大前提で、残りの三つがそれにくっついてくれば、一番最高だと思う。
___手軽に選べたら良いですね。
(tra)
これからは増えてくると思いますよ。
食べ物の世界に限らず大きく二極化してゆく中で、これから益々ファーストフードはある種の必要性を増すでしょうけど、反面、それとバランスとる為のことも益々増えてくると思うし、又そのために自分たちも仕事をしているんです。
そういう意味では、TVで本当に正しい情報が流れているとは限らないですからね。
ヨーグルトと味噌汁を比べたら、味噌汁の方を日本の人達には薦めたいですね。日本は発酵文化ですから、日常の中でそういうものを自然に食べれるようになってるんです。漬け物もそうです。
発酵食品は、腸に何らかの形でプラスですからね。
(aki)
腸で血液はがつくられてるんです。現代医学だと脊髄でつくるって言うけど、腸が「肝心要」のポイントなんですよね。
あと、腹筋。椅子の生活や電化製品の普及で、日本人は正座をしなくなったし、床を拭かなくなってきた。その筋肉の弱まりと、お腹の「丹田」、 女の人だったら生理不順とか流産とかは関係してる。
便秘してるとボーッとするし、腸は脳と繋がってる。トイレにスッキリ行けた時って、頭もスッキリするでしょ? 腸がしっかりしてると、頭がまわる。
___本当に繋がっていることを実感します。
(aki)
次から次へ繋がっていくから、本当に面白いよね。食べてからの繋がりと、食べる前の物の繋がりとか。
(tra)
自分の体験から言うと、僕、便秘体質だったんですよ。昔はね、ジャンクフード最高だと思ってましたからね。(笑)
両極端やったからよく分かるんですけど、植物性主体の食生活だと、便秘はあっという間に治りますね。全然違う!
便秘の時にはね、自分が便秘だって分からなかったんですよ。前は、一週間ぐらい出なくてもカッコイイと思ってましたからね。(爆笑)
「オマエ、そんなの時間の無駄!」みたいな。(笑)
___現代生活はスピードや効率が要求されるから、ついつい食事もそうなってしまうんでしょうね。
(tra)
そうですね。それがまた一つの美徳ですものね。
音楽だって早いものが流行ってるように、今のリズムはやっぱり確かに早いんだろうけど、 生き物としては、本来の自分達には早すぎるところが確かにあるでしょうね。そのギャップが、いろいろな意味で身体に表れたり、精神に表れたり、歪みがストレスとして表れるんだと思います。
アマゾンでは、熱帯雨林を燃やして、
地平線の遥かかなたまで大豆畑になってるんです。
地平線の遥かかなたまで大豆畑になってるんです。
___「食」という切り口は、間口が広いですね。
(tra)
日々、三度三度のものですからね。
食べ物がこれだけ豊かになったのは、人類の歴史でもそんなに古いことではないんですね。
ですから、その時代に生きてる僕らは幸せなんです。
だけど反面、便利が行き過ぎて、生きる為のエネルギーという観点でみると、今の食の便利さがかえってマイナスになってる。それが、僕らにとって、伝えたい一つのテーマなんです。
___その辺が、大きく言えば環境問題に繋がってくる。。
(tra)
そうですね。
食べ物って、身体の健康状態や体内環境にも関係してくるし、もちろん心にも関係してくる。その食べ物が何処からきたのかと外側に考えると、特に日本は今、食卓に並ぶ食べ物の60〜70%は海外ですからね。
じゃあ「海外で作られたものが日本で作るものより安いって、どうなってるの?」って。
リアルに言えば、今、大豆がスゴイんです。ブラジルの熱帯雨林を燃やして、地平線の遥かかなたまで、一面大豆畑になってるんですよ!
ちょっと前までは、牛肉がそういう形だったんですが、今はそれが大豆まで来ている。日本の食文化は大豆なのですが、自給率は5%を切っている。そうすると、ベジタリアンだと言っても、熱帯雨林がなくなってしまうことに関係しちゃってる。
「じゃあどうしたら良いの?」ということになりますが、それを知っているのと知らないのとでは違うと思う。
___ その問題に対しては、何かアクションは起きているのですか?
(tra)
アマゾンでは、熱帯雨林を自治区みたいにして守る運動が起きてるんです。これ以上大豆畑にならないように、現地の方やNPOの方達が、今残ってる物をまず残そうというスタンスで取り組み始めている。
だけど、今の段階ではなかなか木を植えることまでは出来ないですね。将来には、その大豆畑を何らかの形で戻すようなことも出来てくるとは思うんですけど。
___ 世界的に人口が爆発的に増えている中で、どこかが生産地としての役割を担う必要がありますよね?
(tra)
これはあくまでも数字としての考え方ですが、今、世界では1/3くらいの人が、悲しい話ではありますが、飢えていて、かたや先進国では食べ物の1/3くらいは捨てられている。 すると単純に数字だけ見れば、捨ててる食べ物が彼らのところに行けば、皆が食べられる。
もちろん、政治やら経済やらいろんなものが絡んでくるので簡単ではないですが、基本的にはこの地球に今あるシステムを上手く使えば、まだまだ皆が食べていけるだけの食べ物は出来ると思います。
分配のシステムを確立すれば、充分解決できると思うんです。
例えば、冷蔵庫をいっぱいにしない。
食材は、すべて使い切っちゃう。
美味しいし環境にも良いし、たくさんラッキー♪
食材は、すべて使い切っちゃう。
美味しいし環境にも良いし、たくさんラッキー♪
___そういう事を知ったうえで、何かキッチンで出来るアクションがあるでしょうか?
(aki)
例えば、冷蔵庫をいっぱいにしない。
無くなるまで買い物をしない。買い置きをしないで、使い切る。そうすれば、新鮮なものを買えるし。
あと、一番良いのは自分たちで食べるものは、少しでも作れるようにする。
(tra)
食材は、すべて使い切っちゃう。「一物全体」とも言いますけど。
(aki)
うん。例えば巨峰とかって、皮と実の間が一番美味しいって聞いたことないですか?それって、
人参にも大根にも言えるし、皮との間に一番旨さが詰まってるんです。
それ丸ごとで人参だから、それを使うことによって旨みもでるし、ゴミもないし、剥く手間もないし、料理の下準備が面倒じゃなくなる。
皮剥かないって 、最初は「え?」と思うけど、すごく美味しいし、楽ですよね。
___野菜の下ごしらえって、結構手間がかかりますものね。
(aki)
お米にしても、玄米を食べだしてからシンプルになった。
玄米ってあんまり洗わないで良いんですよ。白米は濁りがなくなるまでちゃんと洗わないと糠臭くなる、って言われる。でも玄米って、2〜3度お水を替えるぐらいでOK♪。
玄米でも、発芽玄米を自分で作り出してからは、もう全く洗わないで良い。バットに玄米を入れて、水を張って毎日取り替えるだけ。それでもう、取り替えてるのが洗ってる状態だから、あとは炊くだけ!
美味しいし環境にも良いし、一石二鳥どころか、たくさんラッキー♪
(tra)
日々のものだから、楽しさと共に楽さ加減は絶対必要ですからね。
___続けられないと、意味が無いですものね。
(tra)
植物性の料理は、一見手間がかかって大変に思われがちなんだけど、実はどんどん楽になってるんですよね。
(aki)
調理も下ごしらえも、シンプルなのが一番。美味しいし!
(tra)
だからオーガニックっていうのが大事になってくるんですよね。丸ごと食べるから。
だけど今の時代、百点満点はなかなか難しいですからね。ベストを求め過ぎてしまっては、良いもの食べても楽しそうじゃない。
(aki)
いくらオーガニックだからと言って、萎れたオーガニックは嫌だしね。新鮮な方がいい。
(tra)
僕は昔、自然食品屋もやっていて、北海道や九州から無農薬のオーガニック野菜を仕入れてたことがあるけど、結果として三重苦ぐらいになっちゃうのね。どういうことか言うと、一つは、採ってから日にちが経つので、葉物はやっぱり萎れちゃう。それに、ただでさえコストが高いうえに送料が加わる。
農薬に関しては、お百姓さんが一番分かってるんですよ。だけど、流通とかいろんな仕組みが、結局使わざるを得ない。買う人たちも、頭では分かっていても、スーパーに行けば、萎れてたりいびつではない、見た目がキレイな方を手に取っちゃう。それはお百姓さんが悪い訳じゃなくて、今のシステムが問題なんです。
だから僕らが勧めたいのは、やっぱり生鮮品は近場のもので揃えるのが一番賢い。値段も安いし、新鮮だし。
小田原とかこの辺は、有り難いことに、お百姓さんがまだいらっしゃるじゃないですか。ですから、近くにいるお百姓さんたちが自分たち用でつくってますから作っているものを分けてもらう ようにするのがひとつのコツですね。農薬的なことも、ある程度コントロールしてるでしょうし。
100点満点は無理にしても、それぐらいが丁度良い加減じゃないですかね。
西麻布「ネオ精進とグッドミュージック」隠れ家レストランのご案内
【Tokyo Grateful Dead】ネオ精進とグッドミュージック
> へるしー / なごむ / つどう
> 2008.1.末日までの期間限定
> 完全予約制 / 1日9名様限定
> 食
如天甘露味コース(しっかり食べたい方) 8800円
究意常楽コース(お酒も楽しみたい方) 4800円
おつまみ 600円〜
> 飲
シャンパン・純米吟醸酒・発芽玄米酒・焼酎
地麦酒・梅酒 生ワイン・発酵ジュース
フレッシュジュース・サイダー・お茶 等
> 音
ホットなサウンドとゆるむ音色
> 住所
東京都港区西麻布3-17-34-B1
> more info
⇒ クリックしてください
【Tokyo Grateful Dead】ネオ精進とグッドミュージック
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フレッシュジュース・サイダー・お茶 等
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クリスマスの夢
クリスマスの朝、
長く逢えない人の夢をみました。
遠い 再会。
頑なだったのは、 私の方だったのかも知れない。
歳月の流れは、ふたりを戸惑わせたけれど、
彼は、穏やかに コーヒーをいれて、あたりまえに微笑んでくれた。
「また、会えたね」
埋めることの出来ない時間をこえて、
透明な魂と、最小限の言葉で、
彼は私を赦してくれた。
「また会おう」と言って、
私たちは別れた。
最後に見たのは、変わらない彼の後ろ姿。
クリスマスの朝、
長く逢えない人の夢をみました。
もう何年も会えないきりだけど、
今年も遠くから、
感謝と祝福と、愛を贈ります。
22 December
放送時間変更のお知らせ
12月23日(日)放送分について、クリスマス特別編成のため、『soulbeauty.net』の放送時間が以下の通りに変更されます。
soulbeauty.net
[放送時間] 12月23日(日) 14:00 〜 15:00
(* クリスマス特番の為の時間変更です)
⇒ 詳しくはFMおだわらまでお問い合せください
16 December
足柄から世界へ
「俺にはやりたいことがあるんだ」と言っても、結果的に逃げてる時期があった。
「俺はまだまだこんなモンじゃねぇゼ」って、攻撃する手段は映画しかないですから。
「俺はまだまだこんなモンじゃねぇゼ」って、攻撃する手段は映画しかないですから。
___恋愛ドラマばかり撮ってらっしゃるのですか?
一歩踏み出す過程が好きなんですよ。
でも、それをずっとやっていると、1年に1回くらい反動が来るんです。『僕、ニート』はそんな作品です。
___『僕、ニート』は東京で撮影なさってますね。
そうです。
あの作品では、今まで自分がやってきたことを全部無視したんです。色も粗くして、キレイに撮ろうとは一切思わなかった。
___他の作品と比べると、ストーリーらしい展開もあるように思います。
あの時、ちょうど僕もニートだったんです。(笑)
ニートだと周りの目線が辛くて、友達もバカにしてくる。「何で働かないの?」って言われて、「俺にはやりたいことがあるんだ」と言っても、言い訳になってしまう。本当はそれをやりながらでも働ける筈なのに、結果的に逃げてる時期があった。「俺はまだまだこんなモンじゃねぇゼ」って思いながら撮った作品です。
その「怒り」とかも入ってるんです。何に対して怒っているのか分からないですけど。(笑)
自分に対しての怒りもあるし、働かない者を一括りに「ニート」と呼ぶ世間の見方にも怒りがありました。自分には、攻撃する手段は映画しかないですから。
___そういう意味では、メッセージ色の強い作品ですものね。
役者のレベルが高いんです。一緒にやっている年数が長い人たちばかりで、すごく信頼し合っていたんです。「好きなように演ってよ」って、スンナリ行きました。
満足出来ないから続けているんです。
極めたいですもん。
極めたいですもん。
___作品を撮り終わると、絞り出した感じになるのでしょうか?
編集が終わって上映が終わると、ちょっとホッとしますね。
好きな作品は、自分で何回も見てアラを探すんです。「ここを直せばもっと良くなる」って。だから、ずっと続いている感じがする作品もあるんです。
___撮り終わってもまたもう一本撮ろうと思うのはどういうお気持ちなのですか?
思い描いたものが撮れなくて、完璧じゃないからなんです。どこかしらに失敗している点があるんですよね。それが悔しいんです。「次は絶対に間違えない!」って。そうすればもっと良くなる。それの繰り返しです。満足出来ないから続けているんです。
「あぁ、また寝ない現場が待ってるのか、、」って、大変に思うんですけど、そんなこと言いながらも満更でもないのかな。
___だから一つのテーマを追ってるんですね。
そうです。じっくりね。
極めたいですもん。胸キュンの恋愛物の称号とかもらいたいですもん。(笑)
編集は、音楽が入った瞬間に一気に流れて行く感じがするんです。
音楽を着けるときが一番幸せです。
音楽を着けるときが一番幸せです。
___勝又監督作品には、rakiraさんの音楽が欠かせません。素敵なピアノですね。
本当に素敵なピアニストなんですよ。rakiraさんがいなかったら、僕は路頭に迷うと思いますよ。映画撮れないんじゃないかな。(笑)
つきあっていた彼女が、たまたまrakiraさんの路上演奏を聴いて「こんな人がいたよ」と教えてくれたんです。僕が映画のための音楽を探していて、彼女に相談したら「あの人がいるじゃん」って。それでCDを買って来てもらって聴いたのが出逢いです。僕の映画を送って「こんな映画を作ってます。これから映画の音楽を作っていただけないでしょうか?」とコンタクトしました。
___映画と音楽がピッタリとハマっていますね。
嬉しいですね。編集は先ず音楽無しで繋いで行くんですけど、音楽が入った瞬間に、溜まっていたものが一気に流れて行く感じがするんです。音楽を着けるときが一番幸せです。
映画を観てくれた方が、rakiraさんの路上演奏を聴いて、「あ、あの映画の曲だ」ってメールをくれたりします。青葉台とか町田で目撃情報が多いんです。
rakiraさんも「STROBO RUSHの映画の曲ですよね?」って声をかけられるみたいですけど、何本かまとめて制作しているので、新作のことは全く分からなくて、「あ、使ってました?」って困るみたいですけど。(笑)
「足柄から世界へ」って、よく口にしているんです。
自分の生まれ育った風景は、絶対に忘れたくないと思っています。
自分の生まれ育った風景は、絶対に忘れたくないと思っています。
___映画を撮ることは一大作業です。
お祭りですね。「文化祭」という感じです。ふざけている奴がいて、それを叱る奴がいて、真面目にやる奴がいて、オイシイ所だけ持って行く奴がいて。
だから、楽しんだ者勝ちだと思ってやっています。どんなに寝てなくて辛くても、眠いと言ってばかりでは何も始まらないんです。「監督」という立場ですから、監督が沈んでいたら現場が沈んでしまうし、それが作品に影響してしまうので、カラ元気でも常に「頑張ってみよう!」ってキャラを現場では作っていますね。
___人の輪の中心にいることは、どんなお気持ちですか?
プレッシャーもありますが、あまり気にしないようにしています。「何かあったら俺が責任取るから」って言うくらいですね。
こんな自分に賛同して付いて来てくれる仲間たちがいるので、「コイツらには絶対恩返ししないとなぁ」って思います。その恩返しとは何かと考えたら、自分がどんどん上へ行って、全員を引っ張り上げたいですね。
___どこまで引っ張りますか?
一番上まで。(笑)日本映画の頂点に立って、一番上からの景色が見たいんですよ。それを、昔から一緒にやって来た仲間、自分に付いて来てくれた仲間と一緒に見たいんです。
ゆくゆくは、小田原や足柄が観光スポットになるくらい有名にしたいですね。「カツマタと言えば、足柄」「カツマタと言えば、小田原」とかって。
だから、この町から世界へ飛び出したいですよね。「足柄から世界へ」って、よく口にしているんです。自分の生まれ育った風景は、絶対に忘れたくないと思っています。
___勝又さんにとって、この足柄地域の良さは何ですか?
「時間」が違うんですよね。東京から帰ってくると、時計の針がゆっくり動いている感じがして、一気に疲れが取れるんです。本当に癒しの場ですね。
暇な日は夜中まで一人でドライブしています。足柄地域全部、脇道まで入って。それくらい好きなんです。
___役者さんもこの辺の方ですか?
いえ、全く違います。みんな東京の方なので、東京で集合して、車でこっちへ連れてくるんです。みんなビックリしますよ。「凄い所だな!」って。(笑)
___わざと凄い所を選んで撮ってらっしゃいませんか?(笑)
(笑)そんなことないんですけどね。。
リアルなのが一番です。
リアルだからこそ伝わるもの、リアルだからこそ届くものというのがあるんです。
リアルだからこそ伝わるもの、リアルだからこそ届くものというのがあるんです。
___今年の夏は沖縄に行かれたそうですね。
4月と6月、2回行きました。
___カメラを持っての旅だったそうです。作品にされたのですね?
はい。『琉球at the bord walk』という作品です。
カメラを持って行くつもりはなかったんですけど、観光で海を撮ってこようと思ってビデオを持って一人で行ったんです。1日目は普通に観光スポットを廻って、2日目に宿が無くてどうしようかと思っていたら、食堂の横に座ったおじいちゃんと仲良くなったんです。その人が「ウチに泊まって行けよ」って。そのおじいちゃんが戦争の話をしてくれたんです。「南国・バカンス・常夏というイメージでみんな沖縄に来るけれど、この島にはこういう時代背景があって、こういうおぞましい過去があって、、」って。それを聞いて、「あぁ俺は全く沖縄のことが分かっていなかった」って恥ずかしくなっちゃったんです。
それで、せっかくビデオを持って来たんだから、沖縄本島を一周していろいろな人に話を聞こうと思ったんです。わざと自分はバカンスで来たように装って、相手の反応を見たり、戦争のこと、米軍基地のこと、就職難のこと、全部聞いてやろうと思って撮ったんです。
___ハプニングで生まれたドキュメンタリー作品なんですね。
ハプニングの連続でした。「カメラなんか持って行ったら、どうなるか分からないよ」と言われるような危険な場所があって、そこへ行ってカメラ回しながら歩いて、自殺行為ですよね。さすがにヤバくて逃げましたけど。(笑)
現地で10本パックのテープを5ケース買って、寝る時以外はカメラを回し続けて、撮って撮って撮りまくりました。
飛び込みで入った宿のおばちゃんに戦争の話を聞いたり、ホットドック売りの若者に出逢って、深夜でも時給630円だと聞いて「でも物価は東京と変わらないからツライでしょう?」って。それでも前を向く力は凄い島だと思いました。
8日間、行き当たりばったり。金無し宿無しでこんな旅が出来るんだよ、っていうガイドブック的な役割をしてくれたら良いですね。(笑)
___「ドキュメンタリー」というジャンルは、どうお考えですか?
ドキュメンタリーが一番好きなんです。生々しくて、リアルじゃないですか。
「そこにいる女の子たちをたまたま撮っている」という感じを大事にしていて、その手法を説明するなら「ドキュメンタリー」が近いんじゃないかと思います。
リアルなのが一番です。リアルだからこそ伝わるもの、リアルだからこそ届くものというのがあるんです。
___脚本を書くにあたっても、リアリティを追求なさっている。
そうですね。必要のない台詞をわざと入れたりして、日常にありがちなやり取りを脚本に散りばめたりします。
___作品の中の女の子たちの会話は生々しいですものね。
お客さんには、もう一人の登場人物になって欲しいんです。入り込んじゃってもらいたいんです。
共有したいんです。
映画というフィルターを使って、「こういう事って、あったでしょ?」って。
相手の胸の中に入り込んで、しまい込んだ記憶の箱を開けるのが快感なんです。
映画というフィルターを使って、「こういう事って、あったでしょ?」って。
相手の胸の中に入り込んで、しまい込んだ記憶の箱を開けるのが快感なんです。
___どうして「映画」という手段を択ぶのですか?
難しいですねぇ。。
やっぱり、詩が書きたいんですよ。でも、詩だけでは食べて行けないことを専門学校に入ってから知って、「じゃぁどうすれば良いんだ?」と思いましたが、「映像に詩を乗せれば良いんだ!」って気づいたんです。そうすれば相乗効果で良いものが生まれる筈だ、って。
だから、「言葉」を伝えたいが為に、遠回りして映画を撮っている感じですね。
___なるほど。。
例えば、たった6行の詩を書いたとしたら、その6行を伝える為に映画を撮るんです。遠回りですが、それしか方法がないんです。
___詩は今でも書いてらっしゃるんですか?
昔は1日1編書いていたんですけど、今は「詩」という形では書いていないですね。それを脚本に持って行くようにしています。「脚本用の詩」ですね。そこからイメージを膨らますんです。
___やはりそれは「恋愛物」なんですか?
恋愛だったり、昔のことを想って書いたりします。昔の彼女だったり、昔の友達だったり、親父だったりお袋だったり、実際に体験した出来事だったり。
___そのようにして、「何」を映画として撮りたいですか?
それはズバリ「記憶」なんですよ。
___「記憶」。。
自分の記憶を、映像に刷り上げて行きたいんですよ。だから、結果的に、自分の為に撮るんですよね。今まで経験してきた物事を忘れない為に、それを形として残す為に、撮るんです。
あの時思ったこと、あの時感じたこと、そう感じた自分が確かに居たことを表現するには何をすれば良いかと言ったら、それを映画にしてしまうんです。だから、映画の何処かしらに「自分」がいるんです。だから田んぼを使うのかもしれないですね。田んぼの何処かに「自分」が居て欲しい。
あとは「憧れ」です。自分が経験出来なかったことも、映画の中では何でも自由ですから。「こういうシチュエーションで、こういう言葉を言われたかった」みたいに。
共有したいんです。映画というフィルターを使って、「こういう事って、あったでしょ?」って。「はい、ありました」って言われるのが、快感ですよ。
___それを、どういう人たちと共有したいですか?
やっぱり、僕みたいにパッとしない、好きな人に「好き」と言えない青春を送った人とか、ね。
相手の胸の中に入り込んで、しまい込んだ記憶の箱を開けるのが快感なんです。「ほら、見ろ」って。(笑)
___(笑)思い出したくない事まで思い出したりしますよね。
イイ迷惑ですよね。(笑)
___そのフタを開けて、どうするんですか?(笑)
開けっ放しで、帰っちゃいます。(笑)