Archive for 23 October 2007
23 October
菅野邦彦ライブ (湯河原 檜ホール)
11/1(木曜日) 午後7時より湯河原 檜チャリティーコンサートホール
お問い合せ 0465-63-8923
【菅野邦彦さん/Jazzピアニスト】
1935年、東京生まれ。
アナログ時代に60枚ものアルバムをレコーディング。
日本のミュージックシーンの先駆けとなった、大ベテランのJazzピアニスト。
現在は、商業的な音楽産業とは一線を画して、
南伊豆に移り住んで、本物の音楽を追求なさっています。
「最高の音楽というのはドキュメントなんです」と、
あくまでもライブでの演奏にこだわる菅野さんのプレーは、
Jazzのフォービート、日本の音頭、ブラジルのサンバなどが融合された、
シンプルかつ華やかでリリカルなピアノです。
【湯河原 檜チャリティーコンサートホール】
檜ホールは、
真鶴半島を見下ろす絶好のロケーションに去年オープンした、
総檜づくりの、とても素晴らしいホールです。
材料は全て国産の檜だけを使用、壁は漆喰塗り。
伝統工法で作られたその空間は、神々しいほどの美しさです。
現在は決まったバンドを持たずに、
出かけた先で、そこにいる友人プレーヤーと演奏するというスタイルの菅野さんですが、
毎月1日に、
湯河原檜チャリティーコンサートホール内「八角堂」で、
定期ライブをおこなってらっしゃいます。
今回のライブでは、
菅野さんが独自に考案した「平成クロマチック鍵盤/ハマール」(仮称)がお披露目される予定です。
檜ホールの、オーガニックな音の響きと、
菅野さんの、一期一会のライブパフォーマンス。
メモリアルなライブになると思います。
是非、みなさまいらっしゃってみてください。
↑ 平成クロマチック鍵盤(仮称/試作品)
本物の音楽を求めて、菅野さんが辿り着いた一つの答えは、
88鍵が全くフラットな鍵盤でした。
ピアノと言うとまず思い浮かべるのは、あの白と黒の鍵盤ですが、
菅野さんは、
そのデコボコな鍵盤の黒鍵を白鍵の間に引きずり出して
なんとまったく平らなものに作り替えてしまったんです。
それはちょうど、
細い竹のような棒がピッシリと88本並んでいるような状態。
ピアノ自体はそのままで、
鍵盤だけを乗せ換えるんです。
ですから、
ピアノの幅は変わらないので、
白鍵は、今までのものより狭くなるわけです。
そして、
ドの隣は、レではなくて、ドのシャープ。
全ての鍵盤が、
同じ幅で、同じ高さで、均等に並んでいる。
菅野さんのピアノは、
私たちの既成概念をまったく飛び越えた、
驚くような楽器です。
けれど、
お話を伺って行くうちに、
これほど理にかなった鍵盤はないなぁと思えてきます。
↑ フツーのピアノ(アクション部分を開いた状態)
↑ コレを乗せ換える(現在製作中)
↑ クロマチック・キーボード@ピアニカ