Archive for June 2007

24 June

『ラーマーヤナ』のリスの話


インドの叙事詩『ラーマーヤナ』に、こんな話があるそうです。

  昔々、ある王子が、囚われたお姫様を助けようと、
 島へ渡る橋をかけようとした時の話です。

  その時に、
 サルとリスがお手伝いをしてくれたんだそうです。

  サルは力持ちなので、
 大きな石を運んで来て、海に投げ入れて橋をつくり始めました。

  リスは、サルのようには力がないので、
 石を運ぶことは出来ません。
  それでも
 「何か自分に出来ることはないだろうか」と一生懸命考えて、
 砂浜にころがって、自分の身体に砂をつけて、
 その砂を 石の間にふるい落として、
 石のすきまを埋めるお手伝いをしたんだそうです。

  それを見た王子は、
 かしこいリスの背中をなでて、褒めてあげたんです。

  そのとき王子がなでた跡が、
 リスの背中の3本線なんだそうです。


「ボランティア」って、
そんな、リスのようなワークなのかも知れません。

  たとえ大きな力がなくとも、
 一滴の水が 集まれば川となり、流れ行くように、
 ささやかな奉仕は、いずれ大河となって海に注ぎ、
 ふたたび雨となって、循環してゆくのでしょう。


アンマの『ダルシャン』
は、
そんな献身を、私たちに、身をもって教えてくれているように感じました。


21:49:00 | milkyshadows | |