Complete text -- "光を描く"

18 November

光を描く


クリエーターの端くれとして、
「クリエーション」ということの使命について考えることがあります。


何かをつくろうとする時、
何か事を成そうとする時、
一番最初のステップを促す言葉があるとしたら、
それは、こんな問いかけなのだろうと思います。

 「ソコカラ、ナニガ、ミエル?」

目を閉じて、
呼吸を整え、
心を魂の中心に置いて、
再びそっとまぶたを開いた時に、
そこに映される光は、いったいどんな輝きなのでしょう。

 透明な瞳に映される、ありのままの光。

 この宇宙を、
 本当に直視するのだとしたら、
 私がそこで見るものは、光の純粋だけではなくて、
 闇や混沌なのかも知れません。

 「ソコカラ、ナニガ、ミエル?」


はたして、闇を前にした時に、
クリエーションには何ができるのでしょう?

 そこに見えるのが光だろうと闇だろうと構わない。
 けれど、
 クリエーションが放射する力を信じるのなら、
 闇に飲まれる退廃よりも、闇を見つめる勇気にこそフォーカスすべきなのだと思う。

そもそも、
この宇宙は闇から生まれたのですから、
光は闇の子、闇は光の母。
そんな過不足のない宇宙の生々流転を「カオス」と取るか「シンフォニー」と取るか、
その受け止め方の違いこそが、私たちそれぞれの魂のありようなのでしょう。
 
 「勇気」というのは眼を開く力だと思う。 
 真っ直ぐに、闇や混沌を見据える力。
 そこから光が放たれ宇宙が始まったのだとすれば、
 「勇気」こそ魂の本質なのかも知れない、と思う。


勇気を育むこと。
それがクリエーションの使命なのだとすれば、
そのための一番最初のステップは、
透明な瞳でありのままの光を映す、ということなのではないでしょうか。
motoka


17:50:00 | milkyshadows | |
Comments

ホッチキス wrote:

「カオス」と取るか「シンフォニー」すばらしい捉え方ですね。
人間は社会性の動物です。「共感・勇気・自然」というものを大切にしないといけないなーと思いました。
11/19/07 11:26:53
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