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09 March
「エッジ」
ヨガでは、一つの アーサナと呼ばれるポーズを、一定の時間ホールドすることをします。
この時には、自分の体を 最大の可能性まで広げるように、意図的に導いて行きます。
この、ギリギリの瀬戸際のことを「エッジ」と呼びます。
⇒ エッジについて
さて、この「エッジ」と呼ばれる状態ですが、
まさにギリギリのバランスを、しかも自らの意志で、導いて、保つワケですから、
普通に考えたら、それはとても困難で苦痛な作業のように思います。
その時に、選択肢は3つあると思います。
1. 早くゆるめて、楽になること
2. さらにチャレンジをして、その先を開拓すること
3. そのままそこで、どうにか居場所を見つけること
ヨガで、この「エッジ」において目指していることは、
強いて言うならば、3つ目の選択肢が近いのかも知れません。
自らの意志で迎えたギリギリの瀬戸際で、
諦めるのではなく、力づくで頑張るのでもなく、
深く呼吸をして、
そこから先は、宇宙の力にまるごと委ねる。
この感覚は、ヨガという体験だけにとどまらず、生きることすべて、
人や社会、自然や宇宙との関係性にも、あてはまるだろうと感じています。
最大限に可能性を広げ、抗わずに心を開く。
抵抗を手放して、私を導く力に耳を澄ませる。
一方で、踏みとどまる。
今この場所に、強く立つ。
そして、
そのチャレンジを、穏やかに見つめる。
「どうして私は、ココにいるのだろう?」
理由は知らなくてもいい。
謎は解けなくてもいい。
ただこの感覚の正体にさえ気づいていれば、
きっと私は、迷わずに歩いて行ける。