Archive for 27 May 2007
27 May
生活観光
生活観光
___旅に出ると、やっぱり食べ歩きなさるんですか?
(aki)
食べ歩きよりもマーケット。(笑)
一番刺激になるし、いろんなヒントをもらえる。
___ リアルな食生活が見える?
(aki)
見えますね。
そこで売ってるファーマーの方からいろんなアイデアを教えてもらえる。「ウチではこうやって食べてる」とか。目も見開くんだけど、耳もダンボになる!
___どこの国のマーケットが面白かったですか?
(aki)
どこも面白いですね。アジアのマーケットも面白いし、先進国のマーケットもキレイだし。キッチンは元気になりますよね。楽しいし。
野菜とか果物って、アロマテラピーだったり、カラーテラピーだったりって思う。
___ケータリングもなさってるんですね。
(aki)
ケータリングの仕事は、都内が多いかな。あとは、キャンプ場だったり。どこでも料理人デス。
___ケータリングでは、難しい経験もなさったそうですが。。
(aki)
そうですね。こんなの言うのも恥ずかしいんですけども、海外のミュージシャンにケータリングをした時に、仲間のtraさんと喧嘩しながら料理をしたんですよ。
別に、時間に遅れるとかそういうのではなく、料理を提供して、いつもきれいに召し上がってもらえることが多かったんですけど、その時だけは、かなり残っちゃった。
「あぁ〜、思いって手から伝わるんだな」ってなスゴク体感しましたね。
___音楽のアンサンブルのように、一つ一つの楽器がしっかり主張していながら全体にハーモニーを奏でる。
(aki)
私の料理って、DJタイプなんですよ。
あっち行って食べて、こっち行って食べて、それを合わせたり、マイナスしてみたり。
___「コーディネイト」する感じでしょうか?
(aki)
うん。昔ながらの調味料を使って、楽しんで料理をすれば、美味しいものは絶対出来ます!
伝える
___ 今、感じてらっしゃる事をどんな人に伝えて行きたいですか?
(tra)
もう、みんなですね!
だって食べる事は楽しいし、また必要な事じゃないですか。これは、お年寄りから赤ちゃんまで、みんなとシェアしたい事ですよね。
(aki)
特にお母さんかな。 お母さんになる人だったり 。子供って、お母さんが選んだものを食べるじゃない?
(tra)
男の人は植物性のゴハンって聞くと、不味いとか満腹にならないとか、そういうイメージを持つと思うんですが、女の人はヘルシーとか美容とも絡んでくるから興味あると思うんですね。
でも、男の人にも伝えたいですね。
___男の人は、質より量という感じある。。
(tra)
もちろん量も大切ですけど、やっぱり質と両方あった方が良いですよね。
___胃袋が満たされると、心も幸せになるし。
(tra)
そうなんですよ!
逆に、いくら健康に良いと言われても、美味しくなかったら良くないですから。だから本当に、食べ物に関しては「美味しい」が一番ですよね。
アマゾンの大豆
___食べ物っていう切り口は、かなり間口が広いですね。
(tra)
日々、三度三度のものですからね。
食べ物がこれだけ豊かになったのは、人類の歴史でもそんなに古いことではないんですね。
ですから、その時代に生きてる僕らは幸せなんです。
だけど反面、便利が行き過ぎて、生きる為のエネルギーという観点でみると、今の食の便利さがかえってマイナスになってる。それが、僕らにとって、伝えたい一つのテーマなんです。
___その辺が、大きく言えば環境問題に繋がってくる。。
(tra)
そうですね。
食べ物って、身体の健康状態や体内環境にも関係してくるし、もちろん心にも関係してくる。その食べ物が何処からきたのかと外側に考えると、特に日本は今、食卓に並ぶ食べ物の60〜70%は海外ですからね。
じゃあ「海外で作られたものが日本で作るものより安いって、どうなってるの?」って。
リアルに言えば、今、大豆がスゴイんです。ブラジルの熱帯雨林を燃やして、地平線の遥かかなたまで、一面大豆畑になってるんですよ!
ちょっと前までは、牛肉がそういう形だったんですが、今はそれが大豆まで来ている。日本の食文化は大豆なのですが、自給率は5%を切っている。そうすると、ベジタリアンだと言っても、熱帯雨林がなくなってしまうことに関係しちゃってる。
「じゃあどうしたら良いの?」ということになりますが、それを知っているのと知らないのとでは違うと思う。
___ その問題に対しては、何かアクションは起きているのですか?
(tra)
アマゾンでは、熱帯雨林を自治区みたいにして守る運動が起きてるんです。これ以上大豆畑にならないように、現地の方やNPOの方達が、今残ってる物をまず残そうというスタンスで取り組み始めている。
だけど、今の段階ではなかなか木を植えることまでは出来ないですね。将来には、その大豆畑を何らかの形で戻すようなことも出来てくるとは思うんですけど。
___ 世界的に人口が爆発的に増えている中で、どこかが生産地としての役割を担う必要がありますよね?
(tra)
これはあくまでも数字としての考え方ですが、今、世界では1/3くらいの人が、悲しい話ではありますが、飢えていて、かたや先進国では食べ物の1/3くらいは捨てられている。 すると単純に数字だけ見れば、捨ててる食べ物が彼らのところに行けば、皆が食べられる。
もちろん、政治やら経済やらいろんなものが絡んでくるので簡単ではないですが、基本的にはこの地球に今あるシステムを上手く使えば、まだまだ皆が食べていけるだけの食べ物は出来ると思います。
分配のシステムを確立すれば、充分解決できると思うんです。
丸ごと食べる
___そういう事を知ったうえで、何かキッチンで出来るアクションがあるでしょうか?
(aki)
例えば、冷蔵庫をいっぱいにしない。
無くなるまで買い物をしない。買い置きをしないで、使い切る。そうすれば、新鮮なものを買えるし。
あと、一番良いのは自分たちで食べるものは、少しでも作れるようにする。
(tra)
食材は、すべて使い切っちゃう。「一物全体」とも言いますけど。
(aki)
うん。例えば巨峰とかって、皮と実の間が一番美味しいって聞いたことないですか?それって、
人参にも大根にも言えるし、皮との間に一番旨さが詰まってるんです。
それ丸ごとで人参だから、それを使うことによって旨みもでるし、ゴミもないし、剥く手間もないし、料理の下準備が面倒じゃなくなる。
皮剥かないって 、最初は「え?」と思うけど、すごく美味しいし、楽ですよね。
___野菜の下ごしらえって、結構手間がかかりますものね。
(aki)
お米にしても、玄米を食べだしてからシンプルになった。
玄米ってあんまり洗わないで良いんですよ。白米は濁りがなくなるまでちゃんと洗わないと糠臭くなる、って言われる。でも玄米って、2〜3度お水を替えるぐらいでOK♪。
玄米でも、発芽玄米を自分で作り出してからは、もう全く洗わないで良い。バットに玄米を入れて、水を張って毎日取り替えるだけ。それでもう、取り替えてるのが洗ってる状態だから、あとは炊くだけ!
美味しいし環境にも良いし、一石二鳥どころか、たくさんラッキー♪
(tra)
日々のものだから、楽しさと共に楽さ加減は絶対必要ですからね。
___続けられないと、意味が無いですものね。
(tra)
植物性の料理は、一見手間がかかって大変に思われがちなんだけど、実はどんどん楽になってるんですよね。
(aki)
調理も下ごしらえも、シンプルなのが一番。美味しいし!
(tra)
だからオーガニックっていうのが大事になってくるんですよね。丸ごと食べるから。
だけど今の時代、百点満点はなかなか難しいですからね。ベストを求め過ぎてしまっては、良いもの食べても楽しそうじゃない。
(aki)
いくらオーガニックだからと言って、萎れたオーガニックは嫌だしね。新鮮な方がいい。
(tra)
僕は昔、自然食品屋もやっていて、北海道や九州から無農薬のオーガニック野菜を仕入れてたことがあるけど、結果として三重苦ぐらいになっちゃうのね。どういうことか言うと、一つは、採ってから日にちが経つので、葉物はやっぱり萎れちゃう。それに、ただでさえコストが高いうえに送料が加わる。
農薬に関しては、お百姓さんが一番分かってるんですよ。だけど、流通とかいろんな仕組みが、結局使わざるを得ない。買う人たちも、頭では分かっていても、スーパーに行けば、萎れてたりいびつではない、見た目がキレイな方を手に取っちゃう。 それはお百姓さんが悪い訳じゃなくて、今のシステムが問題なんです。
だから僕らが勧めたいのは、やっぱり生鮮品は近場のもので揃えるのが一番賢い。値段も安いし、新鮮だし。
小田原とかこの辺は、有り難いことに、お百姓さんがまだいらっしゃるじゃないですか。ですから、近くにいるお百姓さんたちが自分たち用でつくってますから作っているものを分けてもらう ようにするのがひとつのコツですね。農薬的なことも、ある程度コントロールしてるでしょうし。
100点満点は無理にしても、それぐらいが丁度良い加減じゃないですかね。
(つづく)
『The Gentle Sun』 #2
journal & report [2/2]
シンガー/ Komatsuさん
シンガー/ Komatsuさん
___オーディションでは、審査員の方から変わったコメントを頂いたそうですね?
はい。
後日ですが、ドリームレコードのプロデューサーからお話を頂いて、「なんでそんな人数がいたのに私なんですか?」ってどうしても気になって聞いてみたんですね。そしたら「雰囲気が重かった」って言われまして。
「悪い意味じゃないよ」って言っていたんですが、「詩を書かせたら面白そうだな。そういう部分があったから声を掛けた」と言われました。
___「重い」って、どういう感じだったのかしら? そう言われてどうお感じでしたか?
その時はわからなかったんですけど、実際にライブをやり始めて、私は必ずライブの時はビデオを撮っておいてもらって後で自分で客観的に見るんですけど、重いですね。(笑)
歌もMCも、本当に重いですね。(笑)
___MCではどんな事を話すんですか?
そんなつもりはないんですけど、最終的には人生論とか、どうしても熱い話にどうしてもなってしまって。なんか本当に重いです。
___リスナーの方はどんな反応を?
友達だったり家族だったり、やっぱりみんなそういう風に言いますね。一言一言が重いのと、歌も重いって。
自分の良い面でもあり、悪い面でもあり、って受け止めています。
___アーティストとして、伝える側として、どんなメッセージを込めて行きたいですか?
私がいつもテーマにしているのは、「今を一生懸命生きる人へ」ということと、私自身が「愛されていたい、愛していたい」という思いです。
まずそこがあっての私の歌だと思っています。
___きっかけになる出来事が人生の中であった?
一番はやっぱり子供です。
子供を産んで子供を育てて、子供を愛することで、私が今まで貰ってきたたくさんの親からの愛だったり、そういうものに初めて気づかされて、逆に子供を見ていて教えられることがたくさんあるんですよ。
そういう思いは、やっぱり母親になってみて初めて感じることなので、そこを大切にしていきたいと思います。
___ご出産される前から、曲や詩を書いてらしてんですか?
詩はなんとなく書いていましたが、その時はそこまで深くは書けなかったと思います。
___作風はかなり変わった?
そうですね、随分違うと思います。
『The Gentle Sun』もそうですが、「 gentle sun」って「優しい太陽」という意味ですが、もう一つ「優しい息子(gentle son)」という意味も私の中にあって、母親にならなければ書けなかった詩だと思います。
___お子様がいらっしゃったりすると、音楽活動をサポートしてくれる家族の存在がある?
そうですね。やっぱり家族の支えがなければここまではやってこれなかったと思います。
___旦那様とか、結構応援してくれてるんですか?
そうですね。
___ライブも見に来てくれたり?
さすがに息子もいるので、なかなかライブには来れないのですが、どんな時でもどんな私でも応援してくれるのが私の主人なので、いつかは一番ライブを見せたい人でもあります。
___今のところ小田原ではライブの予定がないそうですが。
そうですね、まだ地元でやる勇気がなかなか出ず。。(笑)
___でも、これをきっかけにコチラでもなさるようになったら良いですね。Komatsuさんの声は、すごく可能性を感じるので、いろいろな歌を聴いてみたいです。
ありがうございます。
___楽しみにしています。